空間除菌

オゾンの効果に期待!一つ上の新型コロナウイルス対策

新型コロナウイルスの感染者数が再び拡大傾向にあります。
東京を中心とした都市部での感染から、地方にその猛威が及びつつあることも事実です。
歯科診療中の感染は確認されていませんが、実際に歯科医院勤務のスタッフが新型コロナウイルスに感染している事例も全国で散見されます。

もちろん、徹底した感染症対策を行っている歯科医院だからこそ、診療時の感染例や歯科医院がクラスター発生源となる事例はまだありません。
しかし、感染拡大に歯止めがかからない状況を考えると、いつ感染者が患者として訪れても、ましてやクラスターが歯科医院から発生してもおかしくはありません。
仮に診療中でなくとも感染者が発生してしまった場合、状況によっては2週間の休業を余儀なくされる可能性もあるのです。

つまり、新型コロナウイルスの感染ルートといわれる接触感染、飛沫感染について、今以上の強固な対策が求められています。
さらなる感染対策は、歯科医院における経営リスク対策といっても過言ではありません。

オゾン発生装置導入で期待される新型コロナウイルスへの効果

現在の新型コロナウイルス対策には何が足りない?

現在、接触感染対策として
・来院時、トイレ利用後の手指アルコール消毒励行
・接触頻度の高い場所(ソファ、ドアノブ、手すりなど)の清拭
を、ほぼすべての歯科医院で入念に実施していることでしょう。
さらに飛沫感染対策として
・来院時のマスク着用
・医療従事者のフェイスガード・ゴーグル着用
・受付にビニールカーテンの設置
・30分に1回以上の換気
・口腔外バキュームの使用
など、歯科医院ならではの重要な対策を実施されていることと思います。
しかし、これらはすべて人の手によって行っているものです。
もれなく清拭が行えているか、ビニールカーテンに邪魔されることなくまんべんなく換気が行えているか、考え出すときりがありません。
それらをカバーするような、包括的な対策が必要だと考えられます。

オゾンとその効果

オゾンとその効果
上記をカバーする対策として、オゾン発生装置による部屋全体の除菌があげられます。
人が触れないような部屋の隅や、清拭の際に漏らしてしまった部分まで、部屋全体をオゾンで満たすことで除菌効果をもたらすものです。

オゾンは、菌やにおいの元に近づくとそれらを酸化させ、分解し不活化させる特性を持っています。
もとより、インフルエンザやノロウイルスに対して効果があることが認められています。
ホテルや福祉施設、保育所、病院などではオゾン発生装置が導入されているところも多く存在します。

そんな中、奈良県立医科大学などの研究グループが5月、オゾンが新型コロナウイルスを不活化させる効果を確認したと発表しました。
それによると、空気中のオゾン濃度1.0ppm~6.0ppmを55分間持続させた環境下において、実際に新型コロナウイルスが100分の1から最大1万分の1まで減少する結果が得られたようです。
また、東北大学も企業と共同で研究を行うなど、オゾンを用いたウイルス対策に期待が寄せられています。

オゾンでの空間除菌方法

しかし、高濃度のオゾンは人体や特定の物質に大きな影響があります。
日本産業衛生学会が定めるところによると、人体に影響がないとされている空気中のオゾン濃度は0.1ppm程度です。
これでは、ウイルスの不活化を現時点では認めることができません。

実際にオゾンでの除菌を行う場合、必ず人や動物、観葉植物などがない環境下で使用されます。
無人の環境下で高濃度のオゾンを一定時間発生させ、一気にウイルスやにおいのもとを取り去ります。
終了後、空気中のオゾン濃度を換気で下げてから再び人が入室するのです。
こうすることで、人体への影響は限りなく低減させることができます。

上記を踏まえると、歯科医院では診療終了後、夜中にオゾン発生装置による消毒を行うことで、翌日クリーンな状態で診療開始することができます。
日々の運用において接触、飛沫感染対策を行っているからこそ、プラスアルファの対策が患者にも、スタッフにも安心感をもたらします。

※2020年8月27日追記
低濃度のオゾン(0.05ppm~0.1ppm)であっても、所定の条件下においてウイルスの感染性を減少させることが発表されました。
これにより、人が集まる空間においても人体に影響のない範囲で、オゾンによる除菌を行うことができる可能性があります。

もちろん、オゾンによる除菌はあくまでも、数ある感染対策のうちの一つです。
オゾンで空間所気を行うことで他のすべての感染対策をないがしろにしてよいわけではありません。
一つの対策に依拠することなく、複数の対策を掛け合わせて強固な対策体制を敷くことが求められています。

新型コロナウイルス対策としてのオゾンは歯科医院に有効か

歯科医院がオゾンを導入する意味
仮にスタッフ、もしくは患者が外的要因とは言え新型コロナウイルスに感染したとなると、休業しなければならないほか、場合によっては地域の信用を失いかねないことも事実です。
せっかく歯科診療における新型コロナウイルス感染リスクが高くないこと、口腔環境の維持がウイルス感染を防止する一助になることを少しずつ浸透させてきたにもかかわらず、再び患者の足が歯科医院から遠ざかってしまうことを避けられません。
また、常に不特定多数の患者と接する機会があるスタッフが、安心して働ける環境を整えることで、スタッフの定着化や労働意欲の向上、離職防止など、人的なリスク回避にもつなげることができます。

新型コロナウイルス感染者の発生は、多角的に見ても歯科医院の経営に大きなダメージを与えます。
Withコロナの時代、とりうるリスク対策はすべて行うのが事業を継続させるための基本です。
今以上の対策を心掛け、安心安全な歯科医院の経営を目指しましょう。

ホテル・医療機関で多数の導入実績を持つオゾン発生装置剛腕