空間除菌

ウィズコロナはオゾンが要!期待される効果と導入事例

低濃度オゾンが新型コロナウイルスに対して不活化効果がある、という実験結果を、藤田医科大学を中心とした研究グループが発表しました。

これまでも、新型コロナウイルスとオゾンの関係については発表が散見されていました。
しかし「低濃度の」オゾンが新型コロナウイルスに影響を与えることを示した実験結果の発表は、これが世界初となります。

この実験の結果を踏まえると、人の多く集まる店舗・医院の新型コロナウイルス感染防止対策にオゾンが大きく貢献することが期待されています。
さらには、BCPの感染防止対策としても活用できる可能性があります。

オゾンが新型コロナウイルスに与える影響

オゾンのしくみ

オゾンの仕組み
オゾンは大気中に存在し、大気を自浄する働きを持っています。
オゾンにどうしてそのような効果があるのでしょうか。

オゾンは3つの酸素原子から成り、O3と表記されます。
2つの酸素原子から成るO2、つまり酸素と同素体です。

そしてオゾンは非常に不安定な性質を持っており、様々なもの(アンモニアなど)と結合して、安定した物質である酸素に戻ろうとします。
酸素に戻る時、結合した様々なものを酸化分解して酸素だけを空気中に残す、という原理です。

奈良県立医科大学の発表

奈良県立医科大学を中心とした研究グループが、2020年5月14日にオゾンと新型コロナウイルスに関する研究発表を行っています。
その内容は

・濃度6.0ppmのオゾンを55分間新型コロナウイルスに曝露(ばくろ)すると、最大10,000分の1までウイルスが不活化
・濃度1.0ppmのオゾンを60分間新型コロナウイルスに曝露すると、最大100分の1までウイルスが不活化

というものでした。
この時点で、新型コロナウイルスに対してオゾンがある程度効果を見込めることを示しています。

しかし、この実験を日常の新型コロナウイルス感染対策に生かすには重大な問題があります。
それは、オゾンの濃度です。

オゾンは濃度によって人体に有害とされ、作業環境許容濃度(※)が定められています。
オゾンの作業環境許容濃度は0.1ppm以下です。

この実験で使用されたオゾン濃度では、人が常にいる環境には適用することはできません。
活用方法としては、人がいない時間にオゾンを発生させ、除菌を行ったうえで十分な換気を30分以上行うことなどが考えられます。

(※)作業環境許容濃度
労働者が1日8時間、1週間に40時間程度、肉体的に激しくない労働強度で有害物質に曝露される場合、その物質の平均曝露濃度がこの数値以下であれば、ほとんどすべての労働者に健康上の悪い影響がみられないと判断される濃度。日本産業衛生学会の定めによる。

藤田医科大学の発表

2020年8月26日、藤田医科大学を中心とした研究グループが、以下の内容を発表しました。

・濃度0.1ppmのオゾンを10時間新型コロナウイルスに曝露したところ、当初の感染性ウイルス量の4.6%まで低減した(湿度80%の場合)
・濃度0.05ppmのオゾンで同様の実験をすると、5.7%まで低減した
・湿度を55%まで下げると除染効果は減弱するが、オゾン濃度0.1ppmで新型コロナウイルスに4時間曝露すると、53%まで低減した

つまり、湿度などの条件はあるものの、常時オゾン発生器で低濃度のオゾンを発生させ続けていることで、新型コロナウイルスへの不活化効果が見込める、ということです。

オゾンの危険性と使われている場所

オゾンは危険?

オゾンは危険?

低濃度のオゾンでも発生させ続けることで新型コロナウイルスに対する効果があるならば、リスク対策として導入しない手はありません。
しかし、効果と仕組みがわかっても、やはり有害という印象がぬぐえない方もいらっしゃるでしょう。

確かに、高濃度のオゾンに人間が曝露することは非常に危険です。
業務用オゾン発生器の中には、高濃度のオゾンを急激に発生させるものもあります。

もし使用するならば、その前にメーカーが推奨している環境で正しく使用できるかどうかを確認し、遵守する必要があります。
逆を言えば、危険水準が明示されているので使い方に気を付け、正しく使用することで安全にその効果を享受できるものです。

低濃度のオゾンは、継続的に曝露しても人体に影響がないことが確認されています。
オゾンはそもそも自然界に存在する物質です。
人体に影響を及ぼす可能性は、現時点では低いと考えてよいでしょう。

オゾン発生器の導入例

オゾンの導入例
オゾン発生器はさまざまな施設で活用されています。
ホテルはそのよい例です。
オゾンはもともと臭いを取り除く効果が注目され、ホテルでの客室清掃に多く使用されています。

コロナ以前、海外からのお客様が数多くお見えになっていたころ、どうしても香水の匂いなどが部屋に残ってしまい、換気では対応できない場合もあったようです。
このような場合にオゾン発生器が消臭目的で使用されています。

また、保育園や介護施設などにも、オゾン発生器が導入されています。
ウイルスに対する抵抗力が弱いと考えられる人が多く集まる場所で、ウイルス対策として多く用いられているのです。

その他、東京消防庁の救急車両にも、オゾン発生器が搭載されています。
新型コロナウイルスに限らず、あらゆる感染症の患者を搬送する可能性がある救急車の車内を除菌しています。

生活のあらゆる場面で、オゾンがウイルスの不活化効果を期待して使用されているのです。

オゾン発生器は自治体による補助金申請が受けられる場合も

自治体によっては、新型コロナウイルス感染拡大防止を推進するための補助金・助成金制度を事業者向けに導入しているところもあります。
すでに募集が終了していたりする場合もありますが、オゾン発生器もその対象とみなされる場合が多いようです。

都道府県、という単位のみならず、市区町村の単位でも行っている場合があります。

発表されたオゾンの新型コロナウイルスに対する効果、オゾンがそもそも持つ性質を考慮しても、新型コロナウイルスに対する毎日の感染対策だけでなく、BCPとして長期的に利用できる可能性があります。
オゾンは、うまく使えば非常に有用な物質です。

withコロナ時代の経営に必需品として、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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