換気

3密を阻止!美容室で行う効率的な換気

3密を阻止!美容室で行う効率的な換気

7月上旬ごろに、新型コロナウイルスは空気感染する、というニュースが世間をにぎわせました。
今まで言われていた接触感染・飛沫感染に対しては十分な対策をしてきたが、空気感染対策も必要なのか、と不安に思われた方もいるのではないでしょうか。

空気感染の件が仮に事実だった場合、取り得る対策は徹底した換気です。
「3密」を防ぐ、と日本中で口を酸っぱくして言い続けてきた結果、国内ではある程度浸透した対策です。
換気が正しく行えているかどうか、効率的な換気方法など、店舗で実施するべき換気に焦点を当てました。

美容室内の換気、正しくできていますか

日本中に浸透した「換気」とその理由

換気は、室内の空気と外の空気を入れ替えることで、空気中のウイルスなどを外に排出するために行います。
「3密」の一つ「密閉」を避けるための手段です。
日本では、緊急事態宣言前から発生していたクラスターの発生環境を分析した結果、密閉環境での新型コロナウイルス感染拡大が顕著にみられました。
このことから、早くから密閉環境を避けるよう、広く周知されていました。

換気の基本

換気の基本
窓やドアを開けっぱなしにしていれば、常時換気ができていると考えてよいでしょう。
換気の基本は、室内に外気が入ることによって空気の流れる道をつくることです。
対角線上にある窓同士を開け、効率的に換気を行います。
厚生労働省の発表に従えば、30分に1度以上、数分間、窓を全開にするとしています。

夏と冬は、エアコンなしでの営業はなかなか厳しいかと思います。
しかし、エアコンをつけた状態でも、上記の目安通りの換気を行うことが推奨されています。
なお、規模にもよりますが、換気の度にエアコンを消すことはあまり効率的ではありません。

お店に窓がないときの換気方法

お店が地下にある場合など、美容室に窓がないこともあるでしょう。
あるいは、一つしか窓が無くて効率的に換気できているかわからない場合もあるのではないでしょうか。

そもそも窓がない場合は、出入り口を開放しておくことが望ましいでしょう。
窓が1つしかない場合もあわせて、外にむかってサーキュレーターを回すことで効率的な換気が行えます。

美容室の換気設備を確認しよう

そもそも、美容室に限らず店舗は、床面積と人数に応じて換気設備を整えるよう、建築基準法で定められています。
換気設備を正しく活用できていれば、窓が開けられなくても十分な換気が行えていると考えて問題ありません。

ただし、換気設備をエアコンと共にオフにしてしまっている、換気口が汚れていてうまく使えていないなど、「正しく」活用できていなければ意味がありません。
まずは、店舗の換気設備が営業時間に正しく稼働しているか確認しましょう。

換気口やフィルターにも注意が必要です。
1年に1回、大掃除などのタイミングでしか掃除していないと、気づけば埃だらけ…ということも。
換気口・フィルターの汚れは換気を妨げ、必要量の空気が入れ替わらないこともあります。
この機に清掃をし、清掃サイクルを見直すことも必要です。

美容室内の効率的な換気を行うための注意点

・室内の人数は多くなりすぎないように
大勢の人が室内空間にいることは、効率的な換気を行う観点からも望ましくありません。
人が障害物となり、流れるはずの空気がうまく流れず滞留してしまいます。
もちろん、「密集」状態を生み出してしまうことからも、withコロナが継続する限り部屋に入る人数を制限したほうがよいでしょう。

・開店当初からモノの配置換えをしていないか?
先に述べた通り、店舗では換気設備が正しく稼働していれば十分な換気が行えています。
しかし、他の室内設備の配置や室内の人数などで常に十分であるとは限りません。
特に美容室などは大きな鏡などが設置され、開店当時とは模様替えがなされている等で空気の流れが変わっている可能性もあります。
そうしたことからも、可能な限り換気設備も使用しながら、窓をあけて換気を行うことが望ましいでしょう。
窓がない、店舗が地下で外気に接する窓がない、など、店舗ごとに様々な事情があると思いますが、サーキュレーターなどで空気の流れを作り換気を行うこともできます。

美容室の換気にまつわる大事な知識

エアコンでは換気ができない

エアコンでは換気ができない
夏など、エアコンをつけるならば換気をしなくてもいいのでは、と思った方もいるでしょう。

店舗などに設置されているエアコンのほとんどが、換気機能が付いていないものです。
多くのエアコンは、「室内の空気を吸い上げ、温度を調節して、また室内に戻す」という仕組みです。
外の空気と入れ替わっていないどころか、一部に滞留していたウイルスなどの汚染物質を拡散してしまう可能性すらあります。
自店舗のエアコンの仕組みがどうなっているかも確認しておきましょう。

空気清浄機は換気の代わりに使用できるか

空気清浄機を設置している店舗も多いでしょう。
文字通り「空気」を「清浄」させるのだから、換気と同じ効果が得られそうだと思ってしまいます。
しかし、現在厚生労働省の発表によれば、一般的な空気清浄機を換気の代替手段とはできず、あくまでも換気と併用することで効率的に換気を行うための補助的な役割を果たすとしています。

また、空気清浄機を併用する際の留意点として、
・HEPAフィルターによるろ過式・風量が5㎥/分程度のものを使用すること
・人の居場所から10平方メートル(6畳)程度の範囲内に空気清浄機を設置すること
・外気を取り入れる風向きと空気清浄機の風向きを一致させること
があげられています。
使用する場合は正しく取り入れて、効率的な換気を行いましょう。

熱中症に気を付けて

感染予防に重点を置きすぎると、夏場は特に、熱中症になるリスクが高まります。
換気は外気を取り入れるものなので、エアコンが効かず、暑くて湿度の高い室内になってしまう可能性が高まります。
加えて、マスクを常時着用しているとなると熱中症のリスクはさらに高まります。

エアコンの設定温度を低くする、先述の空気清浄機を用いた効率的な換気を行い室温が上がるのを防ぐなど、熱中症予防にも気を配りましょう。
お客様に飲み物を持参してもらうなどし、スタッフもこまめな水分補給をするなど、これまで言われているような基本の熱中症対策も忘れないようにしてください。

まとめ

まとめ

・窓を開ける際は対角線上の2方向
・30分に1回以上、数分間の換気を
・換気設備が正しく使えているか確認する
・換気口の清掃・清掃サイクルの見直しを行う
・空気清浄機は換気と併用
・熱中症にも気を付けて力

換気に着目しましたが、換気だけを重点的に行えば新型コロナウイルスへの感染を防げるわけではありません。
飛沫感染、接触感染それぞれの対策と掛け合わせて、新型コロナウイルス対策としてください。
対策の強化は、お客様・従業員双方の安心につながります。できることから確実に対策を取り、withコロナの時代を正しく乗り切りましょう。

ホテル・医療機関で多数の導入実績を持つオゾン発生器剛腕