飛沫感染対策

【お役立ちニュース】分科会が提言する、コロナ感染リスクが高い「5つの場面」

新型コロナウイルス感染症対策分科会(以下、分科会)は、新型コロナウイルスへの感染リスクを高めやすい「5つの場面」を提示しました。
それによりますと、これまで発生したクラスターを分析した結果、以下の5つの場面で新型コロナウイルスの感染リスクが高いことがわかりました。

新型コロナ感染リスクが高まる「5つの場面」


感染リスクが高まる5つの場面

1.飲食を伴う懇親会
2.大人数や長時間に及ぶ飲食
3.マスクなしでの会話
4.狭い空間での共同生活
5.居場所の切り替わり

このうちのいくつかは、日ごろの美容室で目にする光景でもあります。

美容室でも見かける「マスクなし」の場面

例えば、【3.マスクなしでの会話】は、ふとした瞬間に発生するものです。

今、ほぼすべての美容室ではお客様、従業員問わず入店時のマスク着用を義務付けていることかと思います。
その状況で、マスクなしの会話が発生する状況はあまり考えにくいかもしれません。

しかし、カラー、パーマ、シャンプーなど、特定の施術時にマスクを外していないでしょうか。

とある調査によると、美容室におけるマスク完全着用率は45%だったとか。
カウンセリング時は全体の雰囲気を確認するため、マスクを外してほしいと要望されるケースなど、一時的にマスクを取ってしまう場面が少なくないようです。

特に言葉でのコミュニケーションが不可欠なカウンセリングの場面で、マスクなしでの会話をすると、感染リスクがぐっと高まります。
お客様にも、多少なりとも不安な気持ちを抱かせてしまうのではないでしょうか。

今、美容室に求められているのは「身だしなみを整える」ことと同様に「安心できる場所である」ことです。
紐のないマスクなど、美容室用に工夫されているマスクもあります。
マスク着用のまま施術を受けられる、あるいは飛沫の浮遊・拡散を防止する策を店舗として導入することが求められています。

従業員の休憩にも注意

もう一つ、【5.居場所の切り替わり】は、美容室に限らずすべてのワーカーが注意しなければなりません。

休憩時間や終業後、つい気が緩んでしまっていないでしょうか。
煙草を吸いながら近距離で立ち話をしてしまったり、趣味の話で盛り上がってマスクを外したまま会話をしてしまうなど、開放感がリスクとなってしまう例が散見されています。

特に美容室の休憩室は、施術環境と比較して圧倒的に狭いことが大半ではないでしょうか。
これまで叫ばれ続けてきた「マスク着用」「3密の回避」を遵守できるよう、従業員の働く環境づくりにも気を配る必要があります。

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マスク着用がカギを握る

ここまでで挙げたのは一例です。
必ずしもすべての似た場面で感染が拡大するわけではありません。

もちろん、換気がしっかり行われていて、ソーシャルディスタンスが保てているのであれば必ずしもマスクを着用する必要がないことは政府からも提言されています。
ただし研究の結果、マスクの着用に一定の効果があることが判明しています。
リスクを回避するという意味でも在店中は常に正しいマスクの着用を求めたいところです。

まとめ

これから年末年始を迎え、多少なりとも飲食を伴う懇親会に出席する機会が訪れます。
するとより「5つの場面」を日常で見かけることが増えるのではないでしょうか。
しばらく続いた感染者があまり増えない状況、GOTOキャンペーンの広がりなど、以前ほど気を張らずに生活ができていることも確かです。

一方で、国内の新型コロナウイルス感染者は微増傾向にあり、ここから爆発的な感染拡大が起きる可能性は否めません。
ここで気を緩めるのではなく、次の対策への準備期間と位置づけ、提言されている状況への対策を考えてみてはいかがでしょうか。

参考:
・内閣官房「新型インフルエンザ等対策有識者会議 新型コロナウイルス感染症対策分科会 開催状況第12回資料『感染リスクが高まる「5つの場面」と「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」分科会から政府への提言』
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/bunkakai/teigen_12_1.pdf
・ヘアログ「現コロナ禍における美容室でのマスク完全着用率は45%。20%は非着用。美容室でのマスク着用率に関するアンケート調査。」
https://hairlog.jp/special/article/9994
https://hairlog.jp/
(n=100)