withコロナ時代の冬支度は飛沫感染対策！レイアウト変更や空間除菌で対策強化

新型コロナウイルスと共に生きる冬がやってきます。
店舗も、withコロナを意識した冬支度をしていかなければなりません。
冬に考えられるリスクとその対策、対策を取るうえで必要な考え方や補助金についてまとめました。

冬に向けて求められているコロナ対策は「飛沫感染対策」

3密を回避する、マスクを着用する、手洗いとうがいをする…など、新型コロナウイルスの感染防止策として挙げられています。
もちろん、不特定多数のお客様が来店する店舗を運営する以上、こうした対策は欠かせません。

これらを行ったうえで、さらに行いたい根本的な対策が「飛沫感染対策」です。
最近の研究で、飛沫に関して新しく判明したことがあります。

これまでは「真正面で話さない、距離を取って」がスタンダードでした。
しかし、4人掛けの席にそれぞれ人が座り、話をしている人の飛沫の拡散状況をシミュレーションしたところ、話をしている人の正面に座っている人より、隣に座っている人のほうが約5倍の飛沫を浴びていたそうです。

つい、お客様の隣で話をしてしまったり、隣の席にお客様を座らせてしまったりしていませんか。
もちろん、ある程度の距離があればこの限りではありませんが、安心ということを考慮するとできる限り避けたほうがよさそうです。

湿度が低くなればなるほど、飛沫は空気中を漂う微粒子となって遠くまで飛散することがわかりました。
専門家によれば、湿度は6～70％を保つのが理想だとか。

冬になると必然的に湿度が低くなります。
店舗内の湿度維持と共に、飛沫を浴びにくい環境づくりにも配慮が必要です。

もうすでに多くの店舗が実施していることと思いますが、ビフォーコロナのままの店舗レイアウトではお客様への「安心」が訴求できません。
席を離す、仕切る、などの対応が以前にもまして必要です。

ブログやホームページなどで、その様子を紹介しているお店がいくつかあります。
自店の面積や考え方に似た取り組みを探すのも良いでしょう。

感染対策という意味はもちろんありますが、一方で「美容室に求められていること」に変化があったのも事実です。

「髪を切る場所」「身だしなみを整える場所」から、「癒しを得る場所」「ラグジュアリー感、特別感を求める場所」へと変化しています。
だからこそ、安心して過ごせる場所であってほしい、というのがお客様の願いでもあります。

お客様の数を減らして営業せざるを得ないならば、お客様を減らしたことに付加価値を持たせられるような環境づくりをするのも一つの戦略です。

より安心できる環境を目指すなら、オゾンによる対策もオススメです。

今、オゾンは非常に注目されている新型コロナウイルス対策の一つです。
オゾンは大気中に存在する物質で、ウイルスを酸化分解し不活化させる効果があります。
もともとインフルエンザの対策として福祉施設や保育園で導入されているほか、東京都などでは水道水の除菌にも使用されている、非常に身近なものです。

そんなオゾンが、新型コロナウイルスにも不活化効果を発揮することが研究で明らかになりました。
しかも、人体に影響がないとされる低濃度のオゾンでも一定の条件下で効果を発揮するとのこと。
営業中の店舗でオゾンを発生させることで、空気中を漂う微粒子となったウイルスを不活化することが期待されています。

withコロナ時代に求められる対策をご紹介してきましたが、どれも資金が必要なのも事実。
そんなお金はない…という方も、各自治体や商工会による助成金・補助金が活用できる場合がほとんどです。

特に、コロナ禍でも経済活動を止めないための感染対策に補助金・助成金が出されるケースが多く、その種類も多岐にわたります。
自店のある自治体や所属する商工会をチェックし、申請を行いましょう。

安心・安全が求められる美容室にとって、コロナ対策は「想定外の出費」であるかもしれませんが、「経営を継続させるための投資」とも考えることができます。

自治体の補助金は、都道府県単位で実施しているもののみ記載しています。
そのほか、市区町村単位での補助金事業も多数実施されていますので、店舗がある自治体の実施状況をご確認ください。

https://www.pref.kagoshima.jp/af01/seikatuyousiki/youryouyousiki.html
※2020年10月26日～2020年12月18日まで、対象の期間は2020年4月1日～2020年12月18日。